「最期の医療方針を家族で共有しておくこと」はとても重要なテーマです。
今回は、私自身の家族の経験から、延命治療の選択をめぐる難しさと、 事前に話し合っておくことの大切さについてお伝えします。
1.母の最期に直面した現実
私の母は、気丈な性格でしたが、
最期は自分の意思を伝えることができない状態にまで体力が衰えました。
そんなとき、遺族である私たちは、
「延命治療をするか、自然に任せるか」という重大な判断を迫られることになったのです。
2.遺族間で意見が分かれるリスク
延命治療を巡る判断は、家族にとって非常に重たいものです。
もし遺族の間で
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「できる限り治療を続けたい」
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「自然に任せて苦しみを減らしたい」
と意見が分かれてしまうと、精神的な負担は計り知れません。
対立が起これば、
最期の大切な時間が「争いの時間」になってしまう危険性すらあります。
3.医療の専門家でなくても大丈夫
私たちも医学の専門家ではありません。
正しい判断だったかどうかは今もわかりません。
ですが、家族間で方針を統一していたこと、
「母らしく、できるだけ自然に旅立たせてあげたい」という思いを共有できていたことは、
本当に救いになりました。
母は、苦しみが少ない穏やかな最期を迎えることができました。
4.今からできること
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元気なうちに、ご家族で
「延命治療についてどう考えるか」
「どのような最期を希望するか」
という基本方針を話し合っておくことをおすすめします。
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必ずしも細かいことまで決めなくて大丈夫です。
大切なのは、**「家族みんなの意思をそろえておくこと」**です。
まとめ
最期の選択は、簡単なものではありません。
ですが、前もって少しでも話し合っておくことで、
家族全員が、迷いなく、そして後悔の少ない見送りができると私は信じています。
相続や終活を考える中で、
「医療方針の話し合い」も、どうか大切なテーマに加えてください。